私が棄てた女

監督 浦山桐郎
公開 1969年

「キューポラのある街」を観ていないので、浦山桐郎に気づくのが遅れたが、これはなかなかの作品だ。
どのキャストにとっても代表作になっているのではないか。 主役級は勿論のこと、加藤武はすごく良かったんじゃないか?と思う。
原作の大きなテーマであるハンセン病についての描写はどうなのか?という点はあるにしても、人生におけるあらゆる感情を詰め込んだようなストーリーは、観るものの心に突き刺さる。 単なる暗い映画じゃん、と映画の主題に気づかない人はめでたい人なのである。