喜劇役者たち 九八とゲイブル

監督 瀬川昌治
公開 1978年
原作 井上ひさし
ストーリーがせつないところをついてくる。出始めの頃のタモリ、流石に若い。秋野太作がいい。進行くんという役名も面白い。あき竹城の裸が素晴らしい。足は長い・肌も胸の形もキレイ。肉付きはいいけどデブじゃないし、あれだけ度胸よくやられちゃうと圧倒されるな。いやらしくないし。
キャストは他に、愛川欽也、赤塚不二夫、佐藤オリエ、鈴木ヒロミツ、財津一郎、三木のり平、南利明、東てる美 etc !!
このワクワクする豪華なメンツにも関わらず、公開から2週間で打ち切りになったという。
圧倒的スターが出演しているわけでもなく、王道でなし、アイドル映画でなし、プログラムピクチャーなのだろうけども。
今だったら、コアなファンに密かに支持されそう。当時の空気感としては超B級か?
タモさんは、出始めの頃って中央の人じゃなくて、アングラ的だったし、一般的な喜劇出身者でもなくて、相当変わった面白い素人がいる、みたいな印象だった。
だけど、そのタモリを起用して喜劇人たちと一緒に撮ってみようっていう人がいたわけで、そういう意味では、制作側も、なんとなく今よりは自由度は上だったのかな。総合的には、私は色々な発見もあって楽しく観れた。

※ちなみに、入場前の順番待ちの列に、チケットをなくしたと言って悲鳴をあげているおばさんがいた。劇場内に入ってきた時、場内が緊張したもん。自分も隣に座られたら落ち着いて見れんと思ってビクビクした。 かようなエキセントリックな?客が来るっていうのも、「らしい感じ」がして面白い。
鑑賞日2010.5.26