裸の大将

監督 堀川弘通
公開 1958年

映画館を出た後まで思い出し笑いをしてしまった。観てない人にはなんのこっちゃわからないが、おかみさんが鶏でご主人が潜水艦というのは笑った。
ネタがキチンとしている時の水木洋子の脚本はすばらしい。 終わりが若干中途半端か。
これは続編を考えてのことなのか?
この作品は、堀川弘通という監督を意識させた。完璧主義者の監督と脚本家、どのようなぶつかり合いがあったのかなかったのか。
主演の小林桂樹は、軽妙だ。本人大真面目なのに、妙におかしい。現場でも気難しい人を相手にスイスイと渡っていけたんだろうなと容易に想像がつく。本人の特性をいかしたキャスティングは重要だ。 最近の映画のキャスティングは面白くない。昭和の時代劇なら、あっという間に殺されるような陰の雰囲気を持つ、あるいは悪役の方がぴったりくるような人が主役をやったりしている。つまらない。