動くな、死ね、甦れ!

監督 ヴィターリー・カネフスキー
制作 1989年
日本映画独り歩きとタイトルつけておいて、また外国映画について書きます。

約11年前にも、この作品を観ている。面白かったという記憶はあるが、細部については忘れていた。 当時忙しすぎたのか?
炭坑節は、外国映画の中で聴くと、何とも物悲しい。時代を反映してもいる。
少年、少女、風景、社会、映像がすばらしいし、ストーリーも。
トイレにイースト菌を入れるいたずら、盗まれたスケート靴、広場でのお茶売り、列車の転覆、線路を歩く二人、セリフも数々のエピソードもいい。
カネフスキーは、53歳にして撮ったこの長編2作目でカンヌ・カメラドール受賞。
夢がある話だけど、その後は寡作。おそらく、20代の頃に無実の罪で8年も投獄されたり、やっと映画を撮れて評価されだした頃に、ロシアの政治体制が変革したりと時代に翻弄されたのだろう。映画作家と呼ばれるような人が、映画を撮れなくなっていったのは、日本も海外も同じかもしれない。