雑居家族
監督 久松静児
公開 1956年
感想ノートより 「わさわさとした映画。轟夕起子の役作りにもう少し工夫が欲しかった。嫌なやつに見えてしまうからね。 織田政雄の印象的な台詞「あるがままをヨシとするさ」壷井繁治役がいい人過ぎないか? 田中絹代はずいぶん端役だ、珍しい。平林たい子「林さんちに行くことになっている」というセリフ有り。左幸子の声、キンキンしている。演技はうまい。伊藤雄之助の若者時代は厳しい。老年期はOK!」
久松静児は、系譜としては成瀬だ。小市民系だし、視点もやさしい。朴訥とした印象。 原作は壷井栄、ノンフィクションではないが自分の体験も入っている模様。 フィクションだったら、とてもじゃないが、こんな程度じゃすまない人間関係や葛藤があったはず。
ほのぼのにもっていった感あり。林さんちとは林芙美子、でしょうね、と1人ニヤリとする。