甘い汗
監督 豊田四郎
公開 1964年
脚本 水木洋子
えげつない、あくどい、身も蓋もない、でも何と言う面白さ!
清貧だの、純愛だの、トラウマだの、繊細だの、そういうものだけが正義じゃないんだ。
欲望に忠実に生きる、そんな風にしか生きられない人間が不純かといったら、自分の心に嘘をつかない点においては純粋だ。
豊田四郎は女の生態の面白さを感じていたんだろう。そういう作品が多い。
バカな女だけど、俺はこういう女好きだね、という視点で映画を撮ってくれていたら嬉しい。
そして、水木洋子のシナリオはすごい。他にもすごい作品は沢山あるが、これも本当にいい。
シナリオ読んでみたくて買ってしまった。読んでみても、きちんとした読み物になっている。