名作鑑賞「風流艶色寄席」

著作 正岡容 あんつる※に大通と呼ばれ、小沢昭一が師と仰いだ正岡容のネタ本。講談・落語・人情話。 昭和30年発行とある。 まあよくぞ残っていてくれましたといいたいほど、本は茶色に焼けて、ページを繰る手も恐る恐るである。 […]

裸の大将

監督 堀川弘通 公開 1958年 映画館を出た後まで思い出し笑いをしてしまった。観てない人にはなんのこっちゃわからないが、おかみさんが鶏でご主人が潜水艦というのは笑った。ネタがキチンとしている時の水木洋子の脚本はすばらし […]

越後つついし親不知

監督 今井正公開 1964年 スカパーで飢餓海峡をやっていたので、三国連太郎について思うところを。 三国連太郎に胡散臭い人物を演じさせたら、右に出るものはない。 純粋さや生真面目さが一転狂気と化した時の人間を(魔が差す時 […]

喜劇役者たち 九八とゲイブル

監督 瀬川昌治 公開 1978年 原作 井上ひさしストーリーがせつないところをついてくる。出始めの頃のタモリ、流石に若い。秋野太作がいい。進行くんという役名も面白い。あき竹城の裸が素晴らしい。足は長い・肌も胸の形もキレイ […]

私が棄てた女

監督 浦山桐郎 公開 1969年 「キューポラのある街」を観ていないので、浦山桐郎に気づくのが遅れたが、これはなかなかの作品だ。どのキャストにとっても代表作になっているのではないか。 主役級は勿論のこと、加藤武はすごく良 […]

にっぽん泥棒物語

監督 山本薩夫 タイトル公開 1965年 評価の高い昭和中期までの日本映画は、かなりの本数を映画館で観ているが、これは映画館で観ていない作品だった。この作品を初めて観たのは日本映画チャンネルで、文句なく面白かった。今でも […]

『春情鳩の街』より 渡り鳥いつ帰る

監督 久松静児 公開 1955年 久松静児も視点の優しい監督だ。原作永井荷風、構成久保田万太郎、脚本八住利雄というてんこもり。 見るべきは、織田政雄かなあ、と思う。この人はすごく好きな役者だ。次のシーンを待ってしまう。芸 […]

人情紙風船

監督 山中貞雄 公開 1937年 ※ネタバレあり山中の作品は3作しか現存しない。 夭逝した天才の仕事を見られる貴重な1作。評価も定まっているので、今更ではある。 役作りとキャスト間の役の型?の違いに若干違和感があるところ […]

稲妻

監督 成瀬巳喜男 公開 1952年 成瀬作品の中でも最も好きな作品のうちの1つ。 成瀬作品の林芙美子原作ものは全部いいが、これは特にいい。原作の読後感はけして爽やかとはいえないが、映画としては何かあっけらかんとして清々し […]

河内山宗俊

監督 山中貞雄 公開 1936年 言わずと知れた山中貞雄。すごかった。何なんだ、あれは。と思い、神保町をうろつく。 一誠堂で日本シナリオ文学全集山中貞雄集を買う。読んでみた。様式的でなくリアルな立ち回り、どこにもいいかげ […]